Nothing about us without us.
(私たちのことを、私たちのこと抜きに決めないで)

 2019年12月21日(土)、地域交流ホームかわうそで、湘南希望の郷のご家族・職員を対象とした、神奈川県の出前講座「意思決定支援研修」を開催しました。

 講師は、日本障害者協議会 理事 赤平守氏と神奈川県福祉みらい子ども局 福祉部 障害福祉課 地域生活支援グループ 田島氏をお招きしました。

 3年前の障害者支援施設の事件後、それまで施設で生活していた入所者の皆が、本当に施設での生活を望んでいたのかを疑問視する声が出てきたことを発端に、意思決定支援の考え方が注目されました。

 

Nothing about us without us.

(私たちのことを、私たちのこと抜きに決めないで)

 

 施設での生活は、“個”ではなく、“全(団体)”で考えて一日のスケジュールが決まっているかもしれません。どこかで“仕方がない”と思いがあったのは事実、けれども支援者が諦めたら、一人一人が本当にやりたかったことができずに一生を終えてしまうかもしれません。

 

意思を決定するには、選択肢を増やす事が大切

 

 体験する機会を与え、意思を決定する為の選択肢をどうやって増やしていくか、これこそが、施設職員がやるべきことと学びました。

 

 

 幸福を追求する権利は、すべての国民に与えられた権利、利用者が“幸せだった”と思えるように、“個”の思いに耳を傾け、色々なことを体験して頂き、選択肢が増やせるような支援を心がけていきたいと感じました。