求人情報

職員のご紹介

「利用者さんは、うどん作りの天才ですね。」


北村翔平(30代)
 

所属:ライフ湘南

勤続年数:9年

職種:支援員

北村翔平のポートレート写真

日当たりのいい厨房で、パリッと白い割烹着を着た男女が、黙々と作業を続けています。その中で、一人一人に穏やかに声をかけているのが北村さん。『ライフ湘南』は、障害を持った方たちのための就労支援の場。ここはその中の製麺室です。北村さんの仕事は、製麺室で働く利用者様たちを支援することです。
「製麺室の担当になったのは約6年前。その時、ほとんど引き継ぎがなかったんです。いきなり僕が職員として入って来たんですけど、利用者さんたちは動揺せずに、以前と同じようにうどんを作り続けていて…驚きました。この製麺室を動かしているのは、本当に利用者さんたちなんだって。
 これはすごくいいことだと思っています。せっかくここに仕事をしに来てくださっているので、やっぱり利用者さんになるべく多くのことをお任せできるようにしていきたい。運営上の効率を上げるために職員が手伝うということは絶対にしません。
 それとともに、仕事の責任もわかってほしい。うどんは食べ物ですし、いつかお客さんの体の中に入るものだ、ということを意識していただくために、多少うるさくても細かく指導するようにしています。」
言葉の節々から熱意が伝わってくる北村さん。そんな北村さんは、もともと福祉を志していたわけでもなく、飲食で働いていたわけでもありません。
福祉との出会いは、大学卒業後に英語が好きで行ったイギリス留学で、障害を持つ方の日常生活支援のアルバイトをしたこと。
「福祉って大変な仕事だと思っていたのですが、自分にもできた、というのが自信になりました。気難しい利用者さんがだんだんと心を開いてくださったり、帰国する時に泣いて別れを惜しんでくれる方がいたり…なんだかすごく心が動いたんですよね。それが僕のルーツでした。今は別に英語を使わないんですけどね。(笑)でも結果オーライって感じです。」
そんな北村さんのモットーは、「決めつけない」こと。
「うどん作りは、計量があったり、複雑な手順があったり、よく考えると難しい仕事なんです。今働いている利用者さんの中に、数字が10まで数えられない方がいます。それでも計量ができないとは決めつけない。数字を記号として捉えて視覚情報に置き換えたところ、理解することができるようになりました。先に諦めてしまうのは、いつも職員なんです。そうならないように、考え方を柔軟にして、皆さんの可能性を引き出していくのが、我々の腕のみせどころですね。
 お話しして伝わらないことは一つもないと思います。利用者さんに、うどんを食べる人の気持ちを想像できるように指導することで、納得して次からさらに良い仕事をしてくださるんです。
 本当によく話を聞いてくださって…響いていることを、ありがたく思っています。毎日毎日、丁寧に同じ品質で作り続けられる利用者さんは、うどん作りの天才ですね。」
北村さんの眼差しには、リスペクトが溢れていました。