お知らせ

藤沢市心のバリアフリー講習会を開催しました

 2017年10月14日、湘南NDビルにて、藤沢市心のバリアフリー講習会を開催し、【映画】『逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者』の上映後、震災を体験された障がい当事者である小野和佳氏(自立生活センター 自立の魂?略してじりたま!?当事者スタッフ)に講演をして頂きました。当日は、総勢82名の方がご参加くださいました。

 

 震災当時の状況をお話して頂き、「避難場所に関する情報収集」「移動手段(車両のガソリン不足等)」「支援者の被災・避難」「避難先での周囲への気遣い・障がいへの配慮」「水道や電気などのライフラインの断絶」等の諸事情により、自宅でも避難先でも厳しい生活を送られたことがわかりました。

 

 「日頃からどんな備えをすればよいのか?」100%の対策はできなくても、できること・できるかもしれない災害対策を日々の生活の中に溶け込ませていくことが大切であること。そして、「臨機応変」な対応とは、豊富な経験や知識があるからこそ出来ることであって、いきあたりばったりの対応ではないというご指摘もありました。

 

 また、障がいがあるという理由で、第三者の安心安全な観点で生活を捉えられてしまうと、選択肢が狭まり窮屈な生活を強いられることが懸念されること。障がい者への配慮が、障がい者を他者と分け隔てることで疎外感を与えぬように留意する必要があること。心のバリアフリーを進めていくには、障がいに関する知識をもつこと以上に、『コミュニケーション』をとりあい、深めていくことがより重要であることを伺いました。

 

 この度の研修会を通して、広く市民の方々に、有事の時にも『共に支え合い生きる社会』を考える良い機会となったのではないかと思います。